MDLP(ロングモード)に関する質問
2000年8月20日改訂

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MDLPってなんですか?
 「MDLP」は現在発売されているブランクディスクに対して、2倍または4倍の長時間ステレオで録音できる新規格のことです。つまり80分ディスクでLP2モードで2倍の160分、LP4モードで4倍の320分の録音が出来ます。この長時間モードを使用するにはMDLP対応の機器が必要になります。2000年7月以前に発売された通常のMD機器(MDLP非対応機)では録音も再生も出来ません。当然2000年7月以降でもMDLP対応機ではない場合は使用出来ません。ご注意ください。
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ATRAC3ってなんですか?
 「ATRAC3」は、現MDで使われているATRACを基に、音質を維持しつつ圧縮率を高めた音声圧縮技術です。ATRAC3は元々はインターネットを用いた音楽配信用に考えられ、ネットワークウォークマン(メモリースティック ウォークマン)に採用されていましたが、MDにもサブフォーマットとして採用されることになりました。ATRAC3は現行のMD用ATRACとは異なり圧縮レートが可変ですので、圧縮レートを下げることによりより長時間の録音が楽しめることが出来ますが、レートが下がるにつれて音質は劣っていきます。
 現行のATRACと圧縮の考え方は同じですが、LP2モードはATRACがより高圧縮になったもの(左右の音は独立して圧縮処理されています。)、LP4モードはより圧縮率を高めるために、MP3でもおなじみのテレオ信号のチャネル間の相関を利用するJoint Stereo技術を採用しています。
 ATRAC3は基本的に可変圧縮レートですが、ネットワークウォークマンでは132kbps、105kbps、66kbpsの3モード、MDLPではLP2モードで132kbps、LP4モードで66kbpsの固定になっています。

 より詳細に関してはソニーのATRAC3 Home Pageを参照してください。
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MDLPでのモノラル長時間モードは可能ですか?
 対応していません。
 
 通常のMD(ATRAC)の場合はステレオ2chを片方ずつ交互に使用することによりモノラル長時間を実現しており、ディスクに記録されるデータフォーマットは基本的にステレオの場合と変わりません。 しかしMDLP(ATRAC3)の場合は理論的には可能かも知れませんが今のところサポートされていません。

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ソニーのMDLP対応のMDデッキで、USB経由でパソコンと繋げられるようですが、これはパソコン上に存在するATRAC3ファイルをMDに転送できると言うことですか?
 違います。

 ソニーから発売(2000年9月下旬)されるPC-Linkケーブル(PCLK-MN10)はPCとMDデッキの中間にコンバートボックスがある形状で、パソコン側はUSBケーブル、MDデッキ側はS/PDIFの光ケーブルと専用接続コネクタになっているものです。
※イメージ図

 音声に関しては、簡単にいってしまえばそのUSB機器は、カノープスのDA-Port2000MD-PortnovacのCatchSoundのようなもので、パソコン上の音声をUSB経由で一般オーディオが扱えるS/PDIF信号に変換してくれる機器です。MDシステムがパソコンの外部記憶装置(ストレージ)になるわけではありません。
 よってパソコン上の音声フォーマットが何であれ、一度S/PDIF信号に変換されてMDに入力された際にはATRACもしくはATRAC3(MDLPの場合)に再変換され録音されます。当然録音速度は等速になります。ただしパソコン上の音声ファイルが著作権管理等の仕様が施されている場合、管理ソフトや再生ソフトによってはパソコン上の再生音がデジタル出力されない場合があります。
 また専用接続コネクタは対応のMDデッキ専用になっており、今までのPC-Link対応のMDデッキには接続できないようです。こちら側の接続はMDデッキのコントロールを行うためのものです。
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